【熱気球・スノーモービルガイドに密着】十勝ネイチャーセンター

十勝屈指の観光地である十勝川温泉。温泉街の入口付近に事務所を構える十勝ネイチャーセンターでは、1年を通してさまざまなネイチャーアクティビティが提供されています。冬は-20℃近くに迫るほどの寒さが作り出す、美しい雪の景観を楽しむアクティビティが人気。団体予約の早朝熱気球体験や、青々と広がる十勝晴れの下を疾走するスノーモービルツアーに1日密着しました。

十勝ネイチャー チーフガイド
原田 雄太郎さん

東京都出身。東京農業大学北海道オホーツクキャンパスに進学したことをきっかけに北海道暮らしがスタート。修士課程修了後、一度関東に戻り就職するものの北海道へ戻りたい気持ちが抑えきれず、再度来道。TACとかちアドベンチャークラブで夏はラフティングガイド、冬は東農大大学院博士課程を納めるべく学校に通うという二足のわらじを履く。博士課程修了後再度関東に戻り、農業ビジネスの講師や奥多摩でラフティングガイドを経験。三度来道し、十勝ネイチャーセンターに2019年入社。ラフティングRAJシニアガイド資格、北海道アウトドアガイド資格(カヌー)、熱気球操縦士有資格者。
■好きな食べ物 煮物全般と魚
■好きなもの 哲学的な要素のある本(漫画、アニメも)

原田さんのとある冬の1日

十勝ネイチャーセンターの冬の1日に密着

【6:00】十勝ネイチャーセンターに集合

この日の集合時間は早朝6時。日が昇る前から動き出すのは、早朝の熱気球体験に団体予約が入ったため。十勝ネイチャーセンターが提供する熱気球体験は、4~9月までの夏場は予約不要ですが、冬場は団体予約が入った時のみ動かします。この季節、台湾の団体ツアーの参加者が多く、この日はなんと4組もの団体予約が。準備は時間との勝負。荷造り後はすみやかに会場である道の駅ガーデンスパ十勝川温泉に移動し、早速気球を組み立てていきます。



【6:05】熱気球の組み立て

熱気球の球皮(布の部分)だけでも重量は100kgオーバー。広げるだけでも一苦労です。この日は帯広畜産大学のアルバイトさんも出勤。吉田さんも傷つけないよう注意しながら広げていきます。

チーフガイドの原田さんと、スタッフの石坂さんは熱気球の心臓部でもあるバーナーの取り付けなど、乗り込むバスケットの組み立てを同時並行で行います。

球皮とバスケットを繋いだら、球皮に風を送り込み膨らませていきます。ある程度膨らんだらバーナーから熱を送り込み、浮力を与えます。すると球皮が浮かびあがり、すっかりおなじみの気球の姿へ。

参加者がくるまでに少し時間があったので、原田さんが快く気球に乗せてくれました。係留フライトの場合、高さはおよそ20~30mほど。この日は-20℃まで気温が下がる今シーズン一番ともいえる冷え込み。上空から見る十勝川には川霧が立ち込めていました。



【6:30】熱気球体験スタート

1回のフライトでの搭乗者は4名ずつ、滞空時間はおよそ5分ほど。4つの団体合わせて計100名以上の参加者の乗り降りをサポートします。係留ロープに参加者が引っかからないように注意を促しながら、参加者をなるべくスムーズに誘導していきます。

乗り降りする際は気球が浮いてしまわないよう、気球のバスケット内の人数をコントロールします。なるべく乗り降りが同時に行われるように参加者を促し、時には吉田さんも気球に取り付いて重しとなりながら、参加者の乗り降りをサポートしていました。

この日は8時半近くまでかかって体験終了。時間が経つほどに風が吹いてくるため熱気球体験はスピード勝負だと思わされました。



【8:30】熱気球の後片付け

気球から空気を抜いて、球皮を畳んでいきます。一本の綱のように寄せながらしっかりと空気を抜き、最後には袋に収納します。重たい球皮をしまうのも一苦労ですが、チームプレーでテキパキとスムーズに袋に収まっていました。

係留ロープも巻き取りながらコンテナにしまいます。事務所に戻す物品はハイエースに積み込み、後片付けは終了です。



【9:00】午前のツアーまでひと休み
事務所に戻って午前のツアーまで30分ほどひと休み。早朝から動いていたので栄養補給のタイミングにもなっていました。



【9:30】午前のツアーの準備へ

この日の午前中はリバーサイドでのスノーモービルツアーに1組4名で予約が入っていました。スノーモービルの準備に一度十勝川の河川敷へと移動します。

すでに設置してあるスノーモービルからカバーを取り外し、動作確認を行います。吉田さんも原田さんから動かし方をレクチャーしてもらい、試走していました。



【10:30】午前のスノーモービルツアースタート

10時半に事務所に集合した参加者のみなさん。まずは受付を済ませ、装備を確認し河川敷に移動します。

操縦レクチャーや注意事項をしっかり伝えたあと、ガイドが乗ったスノーモービルに先導される形で出発します。動画を依頼された吉田さんは、画角を調整してしっかり撮影していました。

ツアー中は参加者と同様にスノーモービルに乗って追走します。トラブルが起きないよう、時には参加者に声をかけて注意を促しながらスノーモービルを走らせます。



【11:00】ティータイムでひと休み

体験時間が半分を過ぎた頃、ガイドの原田さんが休憩にお茶を振る舞ってくれました。吉田さんも参加者に慎重にお茶を注ぎます。スノーモービルの上でのティータイムはなかなかレアな体験です。



【11:30】午前のツアー終了&後片付け

この日のスノーモービルツアーは午前中の1本のみ。気持ち良くリバーサイドの雪原や林間を走り抜けました。

ツアーが終わった後は再びスノーモービルにカバーを被せて撤収です。



【12:00】彩凛華のスノーラフティングの練習

実は取材日は十勝川温泉の冬のイベント「彩凛華」の初日に当たっており、原田さんに「スノーラフティングの練習に少しだけ付き合ってくれませんか」と頼まれた吉田さんは快諾し、ともに会場である十勝ヶ丘公園へ。使用するラフティングボートに空気を入れ、整備完了。スタッフの石坂さんは昨年十勝ネイチャーセンターに合流。彩凛華のスノーラフティングを今年担当するということで、コースの下見や実際のスノーモービルの運転について原田さんから指導を受けていました。

指導後の練習では、吉田さんはお客さん役でラフティングボートに搭乗。出発後スタート地点からは姿が見えなくなりますが、時折元気な悲鳴が聞こえてくるので、スノーラフティングを満喫している様子が伺えました。



【12:40】事務所でデスクワーク

彩凛華の会場から事務所に戻ってきた原田さん。お昼休憩かと思いきや「今のうちにPCでメールや予約の申し込みの確認をします」と事務作業に移行。こうした隙間時間を使いながらデスクワークをこなしているとのことでした。

この日はこれにて密着終了。2月中旬までは彩凛華があるため、夜間の仕事も入ってくるそう。アルバイトを雇いながら臨機応変に、そして寒さに負けずに働く原田さんたちでした。

吉田さんから一言

吉田さん

十勝ならではの身が引き締まる寒さの中、からだを動かし、お客様やチームのみなさんと接しているうちに、体も心も温かくなるのを感じました。また、十勝ネイチャーセンターでのお仕事はバラエティに富んでいるのも魅力的です。アクティビティが限られる冬こそ、お仕事を通して十勝の魅力を再発見してみませんか?

原田さんから一言

原田さん

自然が好きというのはアウトドアガイドにほぼ共通している点だと思いますが、それ以上に「人と関わるのが好き」、「来た人を楽しませたい」といった気持ちを持っている人がガイド向きだなと思います。今までの経験を通して、ちょっとでも「人と接するのが好きかも」と自分で感じるならそれでOK。僕個人としては仕事は楽しくという思いでやっていますので、一緒に楽しく働いてみましょう!

まとめ

1年を通してさまざまなアクティビティを提供する十勝ネイチャーセンターでは、季節柄異なった経験値を得ることができます。とくに冬は十勝らしい晴れ渡る青空と美しい雪景色を存分に楽しめるアクティビティが多く、ガイドとして過ごすからこそ見られる景色も多いそう。十勝の冬の良さを参加者と分かち合う、十勝ネイチャーセンターのガイド経験をぜひインターンで得てみてください。

十勝ネイチャーセンター
住所 北海道河東郡音更町十勝川温泉南12丁目1-12
電話番号 0155-32-6116
メール infotnc@nature-tokachi.co.jp
HP 
http://www.nature-tokachi.co.jp

インターンへのご質問など、お問い合わせは下記までお願いいたします。
メール:tokachi.outdoor.jimukyoku☆gmail.com (☆を@に変更して送信してください。)
担当:帯広市地域おこし協力隊 吉田萌葵(よしだもえぎ)

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