チーズをワンランク上のマリアージュで味わいたい。マニアを唸らせる、今注目のチーズと合わせたいお酒のペアリングを、チーズプロフェッショナルの吉野祐一さんに教えていただきました。
\教えてくれたのはこの方/
吉野 祐一さん
●JSA公認シニアソムリエ
●CPA公認チーズプロフェッショナル
「森のスパリゾート 北海道ホテル」副総支配人兼料飲サービス部門部長。ホテルの立ち上げからソムリエとして携わり、長年北海道ホテルをレストランサービスの面で支えています。
共働学舎新得農場の
フロマージュブラン
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フレッシュ感とライトな甘味
マスカット系白ワイン
フレッシュタイプで、とろみがあるフロマージュブランは、ジャムやドライフルーツと合わせてスイーツ感覚で食べるのがおすすめ。ほんのり甘めながら酸味がありしつこくない、マスカットのフルーティーさがある白ワインと合わせることで、さっぱりと軽やかに味わえます。(吉野)
TOYO Cheese Factoryの
age04
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乳酸発酵の旨み
山廃系日本酒
チーズと日本酒は乳酸発酵の旨みが共通しているため、総じて相性が良いものです。チェダーチーズであるage04は、酸味と旨みのバランスの良さが魅力的。このきれいな酸味に、旨みの強い山廃仕込がよく合います。ナッツの風味を持つage04には無塩ナッツを付け合わせて。(吉野)
しあわせチーズ工房の
茂喜登牛(もきとうし)
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個性豊かで味わい深い
ゲヴェルツトラミネール系白ワイン
ウォッシュタイプの茂喜登牛は熟成が進むにつれクリームのようにやわらかくなり、香りと味わいがより濃厚に。旨みの強いチーズには、ゲヴェルツトラミネールというブドウで作られる白を。酸味が少なくバラとライチのような香り。ほんのり苦味を残す味わいは、互いの個性を引き立て合います。(吉野)
広内エゾリスの谷チーズ社の
コバン
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樽熟の香りとクリーミーさ
シャルドネ系白ワイン
白カビが持つ独特な香りと、シャルドネ系白ワインの持つほのかな樽の香りは相性抜群。また、シャルドネにはまろみとコクもあり、コバンのクリーミーさを深めてくれます。クセがないため食べやすく、けれどもしっかりと味わいのあるコバンは、白カビビギナーにもおすすめです。(吉野)
※掲載内容は2022年10月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。