【畑ガイドに密着】 株式会社いただきますカンパニー

「いただきますの心を育む」をモットーに、十勝の農業の日常を切り取った畑ツアーや収穫体験を行っている株式会社いただきますカンパニー。今回はマネージャーを務める白木さんの1日に吉田さんがガイド見習いとして密着しました。畑と野菜の密接な関係を人々に伝えるというお仕事を詳しく見ていきましょう。

株式会社いただきますカンパニー
白木 由美さん

取締役であり観光部門のマネージャーでもあります。予約調整などの内部のお仕事はもちろん、畑ガイドとしてお客様の案内も務めます。
■好きな食べ物 アスパラ、長いも
■趣味 音楽鑑賞

白木さんのとある1日の流れはこちら

それでは白木さんの1日に密着スタート!

【8:00】麦音でパンの受取

この日は「畑ガイドと行く農場ピクニック」への参加者が2組いるとのことで、ガイドを担当する白木さんに一日密着することに。まずは農場ピクニックのランチツアーで必要なパンを、帯広市の人気パン屋さん「麦音」で受け取るところからスタートです。



【8:30】事務所でツアー準備

パンを受け取ったら、事務所に移動してツアーの準備にかかります。現地で使う水やお湯の準備、運搬する器具の最終チェック、ランチの食材の積み込みなど人数分に間違いがないかどうか確認しながら進めます。時間が空いたら予約が入っていないか、メールチェックもすかさず行います。



【9:00】農場へ向けて出発
事務所を出発し、ツアーの会場となる農家さんの畑へと移動します。



【9:30】会場設営、畑の下見

ツアー開始の約1時間半前に現地入り。7月の農場ピクニックのメインは夏野菜の代名詞でもあるとうもろこし。まずはこの日のツアーの収穫場所はどこか、農家さんが記載してくれている収穫進捗の用紙を確認します。

お客様が来るまでの時間は会場の設営をしたり、ランチやおやつの準備をしたり。さらに収穫場所を直接下見し、とうもろこしの生育状況をチェックしたりと大忙しです。開始時刻30分前にはお客様を迎い入れるため集合場所に戻り、履いていただく長靴の準備などをします。



【11:00】ツアースタート

この日の参加者二組はどちらもご家族での参加。麦わら帽子と長靴をお渡しして準備完了!畑ガイドこと白木さんによる畑と作物についてのお話が始まります。



【11:10】畑を実際に散策

実際に農場内の畑を散策。普段は一般の人が立ち入れない農家の畑を、畑ガイドとともにめぐる貴重な機会。散策エリアにある作物は、輪作するため年ごとに違いますが今年はビート(てん菜)と小麦を間近に見ることができました。小麦は収穫が終わっていたので畑のど真ん中を歩くことに。ザクザクとした独特の踏み心地に大人も子ども大満足です。

小さなお客様は小麦の藁(ストロー)にも興味津津。
写真撮影のお手伝いも畑ガイドの仕事です。



【11:40】メインの収穫体験

ツアーのメインであるとうもろこし畑に移動し、収穫体験がスタート。白木さんからおいしいとうもろこしの見分け方と採り方をしっかり聞いて挑戦します。それぞれ目当てのとうもろこしを見つけてご満悦です。収穫したとうもろこしはこの後茹でて、採れたてを皆でいただきます。



【12:10】ランチ・おやつタイムの準備

ここで参加者はひと休み。その間に白木さんとランチとおやつの準備をします。農場ピクニックにはランチ付きのコースとおやつ付きのコースの2タイプあり、この日はそれぞれ1組ずつの申し込みでした。現地での作業量を減らすべく食材は火を入れるだけの状態に。とうもろこしも早く茹でられるよう、お湯を持参することで時短につなげています。

たまたまトラクターで通りかかった農場の方がサプライズで参加者をトラクターに乗せてくれました。



【12:30】ランチ&おやつタイムスタート

準備が整ったので、それぞれランチとおやつである茹でたてとうもろこしを召し上がっていただきます。畑と白樺並木と空。十勝の畑のいいとこ取りなロケーションで食べる外ごはんは最高の一言に尽きます。



【13:00】ツアー終了&後片付け

参加者の皆さんを見送ってツアー終了。次回のツアーのために片付けも効率よく、キレイに片付けます。



【13:30】
農場を出発。事務所へと戻ります。



【14:00】次回の準備
車から荷物を下ろし、こちらも次回のことを考えてお片付け。一通り作業が終わると、ガイドとしての1日は終了します。

いただきますカンパニーの1日ガイドを体験してみて

吉田さん

大学時代に「アルバイト先」として急に身近な存在となった畑ですが、畑ガイドとして向き合うと、まったく違う景色に感じました。外から訪れる方々にその魅力をお伝えすることも、十勝の農業を支え、守っていくうえで大切な役割の一つだと思います。作物を手に取り、その足で畑を案内できるこの仕事は、十勝の食と農の魅力をダイレクトに伝えられる特別な仕事だと感じました。また、所属するガイドの皆さんはとてもパワフルで、人生の先輩として学ぶことが多くあります。若い世代の皆さんにもぜひ一度この雰囲気を味わってほしいと思います。

ガイドの白木さんより一言

私たちの仕事は、農家さんの想いに心を寄せ、十勝の食と農の魅力を伝えることです。私自身、この仕事を通して「食べること」「生きること」を深く考える機会を得ました。広大で美しい畑が職場という贅沢な環境の中で、多くの気づきや感動もあります。インターンに来る皆さんにも、この経験が今後の糧となると嬉しいです。

まとめ

いただきますカンパニーに所属するガイドさんは現役ママさんなど女性が多いのが特徴です。ツアーも女性やママ視点ならではの効率の良い準備の方法や参加者への細やかな気配りが見えました。十勝らしいフィールドである「畑」を舞台に、十勝のこと、作物のことを食育の観点を盛り込んで伝える畑ガイドは、畑と人をつなぐコミュニケーションの達人といえるかもしれません。

いただきますカンパニー
電話番号 0155-29-4821
住所 帯広市川西町基線61-13
HP 
https://itadakimasu-company.com/

インターンへのご質問など、お問い合わせは下記までお願いいたします。
メール:tokachi.outdoor.jimukyoku☆gmail.com (☆を@に変更して送信してください。)
担当:帯広市地域おこし協力隊 吉田萌葵(よしだもえぎ)

関連記事もチェック!