【ホーストレッキングガイドに密着】十勝ポロシリランチ

帯広市街地から日高山脈の方へと車を走らせることおよそ40分。十勝幌尻岳のふもとで、のんびりくつろげるホーストレッキングを提供している事業者さんがいます。2024年に誕生した十勝ポロシリランチ(代表:奥原岳利さん)は牧場長の立川友梨香さんとスタッフのインストラクター原千尋さんが運営する牧場。どっしり構えたベテランの馬たちが、乗馬初心者でも安心の楽しいホーストレッキングに連れて行ってくれます。十勝の大自然を馬に乗りながら五感で体感する、冬のホーストレッキングに出かけましょう。

十勝ポロシリランチ
原 千尋さん

愛知県出身。小さい頃から動物が好きで、動物の飼育を学ぶため専門学校に進む。実習で必須とされた乗馬クラブに通ううちに馬の魅力に目覚め、馬に関わる仕事をしたいと卒業後は愛知県の乗馬クラブでインストラクターとして働く。2年ほど前、十勝ポロシリランチを経営するオーナーに誘われ、馬産地で働いてみたいと2024年に北海道へ移住した。
■好きな食べ物 オムライス
■趣味 編み物

原さんの1日

ホーストレッキングガイドに密着

【7:30】馬のお世話が早速スタート

まだ日の登りきらない冷え込んだ冬の朝、ポロシリランチの厩舎に到着するとすでに立川さんと原さんは牧場仕事をスタートしていました。挨拶もそこそこに早速吉田さんも作業に参加します。

まずは馬房のお掃除から。最初は厩舎用のステーブルフォークという道具を使って、馬糞(ボロ)や糞尿で汚れたおがくず(オガコ)取り除きます。きれいなオガコはそのまま使用するので、一輪車に移す時はフォークを少し揺すってきれいなオガコをふるい落とすのがポイントです。

馬房をきれいにしたら、新しいオガコを追加します。馬の寝床をふかふかにする敷料であるオガコ。冬は山のように積まれたオガコも凍結してしまうため、ゴリゴリ削り出しながら各馬房に配っていきます。

オガコの後は、ご飯となる牧草を馬房に入れていきます。馬それぞれに、ボロを出す場所、餌を食べる場所などに特徴があるため、馬たちに合わせ決まった場所に牧草を置いていきます。吉田さんは牧草ロールから牧草を引っ張り出し、フォークでたくさん運ぶのに一苦労。原さんは慣れた手つきでものすごい量の牧草をフォークで絡め取っていました。さすが!

立川さんはその間に牧草以外の飼料を用意していました。飼料も馬それぞれに合わせた配合バランス・分量があるので、注意しながら配合していきます。その背中をよく見ると…黒い塊がくっついている…?近づいてみると牧場に住み着いている黒猫「くろず」でした。甘えん坊で背中に乗ったり抱っこしてもらうのが好きなのだそう。

牧草を配り終えたら、馬の飲水の準備です。バケツには昨日の水が凍りついているので、それを除去することからスタート。お湯で解かしながらきれいにします。各馬房にバケツを設置したらホースで水を入れていきます。使用したホースもきちんと水を抜かないと凍ってしまうので要注意です。バケツと一緒にちらっと写っている黒い犬はポロシリランチの看板犬「ぽんず」です。



【9:30】馬たちとツアーの準備へ

馬房の掃除が一段落したら、今日のツアーを担当する馬たちをきれいにブラッシング。鞍を装着したら準備完了です。

事務所の裏にある待機場所まで連れていきます。この日は午前に2組、午後に1組の参加者が訪れる予定なので、全部で5頭の馬たちが頑張ります。立川さんが2頭を引き連れ、その後ろを吉田さんが騎乗したペイントホースの「シュガー」がとことことついていきます。

待機場所では、みんなじっと静かな様子。ポロシリランチの馬たちは乗馬のベテラン揃いなので、少しのことでは動じません。



【10:00】事務所を掃除

最初のツアー開始が10時半。それまでに事務所の応接スペースもサクッと掃除してしまいます。看板犬のぽんずもお掃除はじっと見守ります。



【10:30】午前のツアーがスタート

事務所で集合した参加者たちは同意書の記入、ヘルメットなどの装備品の確認を行います。ぽんずもしっかりおもてなしします。

その後馬たちのところへ。まずは馬たちを参加者に紹介します。「オリーブ」「シュガー」「みたらし」「ごましお」「コンソメ」と名前は今のところ調味料を由来にしているそう。

今回のメインガイドは牧場長の立川さん。騎乗の仕方、乗馬中の注意事項などをしっかり伝えた後、参加者は早速騎乗します。賢くおとなしい馬たちは、初心者の騎乗にも全く動じることなく泰然とした構えです。

ポロシリランチのホーストレッキングは、引き馬ではなく騎乗者自身が手綱を握り馬を操ります。賢い馬たちは先頭の立川さんが騎乗するコンソメにぴったりと着いていってくれるので、初心者の方も安心です。サポートとして原さんも徒歩でツアーに同行し、時には先回りして写真撮影などを行います。

乗馬中は森の中を立川さんがガイドしてくれます。ポロシリランチのこと、周辺の自然のこと、野生動物の足跡のことなど、ゆったりとした馬の歩みに合わせてのガイド。この日はユキウサギの足跡やエゾリスの姿を見ることができたようです。

ツアー中に発生したボロをすかさず片付ける原さんと吉田さん。



【11:30】ホーストレッキング終了

スタート地点に戻ってきてトレッキングは終了。最後に原さんが馬たちを横並びに整え、記念撮影を行います。騎乗した馬たちに「ありがとう」と口々に声をかける参加者のみなさん。天気もよく絶好のロケーションの中、ホーストレッキングを楽しんでいただけたようです。



【12:00】次のツアーがはじまります

今回の密着はここまで。12時からは午後からのツアーがスタートし、原さんと立川さんは再び馬にまたがり森の中へと進んでいきました。

吉田さんから一言

吉田さん

朝早くから体をフルに使うお仕事でしたが、不思議とすっきりとした気持ちになりました。ぴりっと冷たい十勝の澄んだ景色の中、シュガー(のせていただいたお馬さん)の背中に乗って通り抜けた白樺並木の景色が印象に残っています。馬愛にあふれ、パワフルなお二人と個性豊かな生き物たちとのお仕事は十勝ならではの体験だと思います。馬に関わってきた人もそうでない人も、一度この業界をのぞいてみてほしいです。

原さんから一言

原さん

十勝の自然の中で、馬たちに囲まれながらのお仕事にはたくさんの癒やしがあります。それ以上にこの仕事の醍醐味は、馬たちを通して得られるお客さまとのコミュニケーションの時間です。馬が大好きで乗りに来た方、十勝観光の1つとして興味を持った方、怖いけど挑戦してみたいと思った方。そんな皆さまが心より楽しかったと言ってくださる瞬間が何よりのご褒美であり、この仕事を選んで良かった!と思える瞬間です。 馬と人との関わりに興味がある方はぜひお越しください!

まとめ

ポロシリランチのホーストレッキングで驚いたのは、初心者もものの数分で乗馬できるイージーさです。これを成し遂げている最大の理由は、乗馬大ベテランの馬たちが揃っていること。人が乗ることに臆することなく、乗馬する際も一切微動だにしない落ち着きよう。経験豊富な賢い馬たちだからこそ、安心してゲストを乗せることができています。馬という生き物を仕事のパートナーにしているホーストレッキングガイドは、馬たちに心を砕き、真にファミリーの一員として共に暮らしている、そんな人たちでした。馬が好き、乗馬に興味があるという学生さんは、ぜひ一度インターンに来てみてください。

十勝ポロシリランチ
住所 北海道帯広市拓成町西5線24番地
電話番号 070-6977-0292
メール tokachi@poroshiriranch.com
HP https://www.poroshiriranch.com/

インターンへのご質問など、お問い合わせは下記までお願いいたします。
メール:tokachi.outdoor.jimukyoku☆gmail.com (☆を@に変更して送信してください。)
担当:帯広市地域おこし協力隊 吉田萌葵(よしだもえぎ)

関連記事もチェック!