「時間を忘れてぼーっとしたい」。そんなときは湯浴みのチャンス。家の湯船や近所の銭湯で疲れを癒やすあなたに、十勝のとっておきの秘湯をご提案。いつもとは違う場所で、まったりと湯に浸かろう。
【足寄町】芽登温泉
緑の香りと川のせせらぎ。五感で満たされる癒やしの一軒宿
芽登市街から道道88号線を走ること約15キロ。案内看板を左折して原生林の中を進んでいくと、赤い屋根の「芽登温泉ホテル」が見えてくる。
「温泉に入ったらご飯を食べて、また温泉に入って。理想の一日を過ごせますよ」。そう案内してくれたのは支配人の伊東司さん。十勝で最も古い1901年に開湯して以来、100年以上に渡って加温・加水なし。源泉100%かけ流しのお湯を守り続けてきた。
一番の魅力は何と言っても露天風呂。糠南川の大自然に囲まれ、川のせせらぎや小鳥のさえずりに耳を傾けながらゆったり温泉を楽しめる。時にはエゾシカの群れや、運が良ければシマフクロウを見ることもできるそう。
自然と一体になれる温泉で、ぜひ心も体も癒されてみてほしい。
【入浴料金】
●大人/650円(中学生以上)
●子人/250円(3歳児から小学校6年生)
●乳児/150円(3歳児未満)
【泉質】
アルカリ性単純泉(ほのかに硫黄の香り)
芽登温泉ホテル
電話番号 0156-26-2119
住所 足寄町芽登2979
【日帰り温泉受付】
11:00~18:00
【巨岩の湯】
男性専用/11:00~12:00、女性専用/12:00~13:00、混浴/13:00~18:00
※11:00~13:00は清掃の場合あり
定休日 月曜
【新得町】トムラウシ温泉 東大雪荘
自然の神様に抱かれて。人々を癒やす山峡のオアシス
トムラウシ温泉東大雪荘があるのは、日本百名山のひとつ、トムラウシ山のふもと。人里から遠く離れた山奥に、隠れるように佇んでいる。
立地を存分に活かして設計された露天風呂はすぐ横に川を見下ろす崖の上に造られ、自然の中に溶け込んでいる。夏は青々と生い茂る草木、秋は赤や黄色に彩られた紅葉、冬は雪に覆われた銀世界を眺めながら、ゆったり湯に浸ることができる。
無色透明の湯はサラリと軽い肌ざわりだが、全身を包み込むほのかなとろみがある。最も多く含まれる炭酸水素は皮膚の表面を柔らかくする作用があり、次に多く含まれる塩化物は血行を良くし冷えた体を芯から温めてくれる。
雄大な自然の源で日頃の悩みなどちっぽけに思える、最高の癒やしスポットだ。
【入浴料金】
●大人/700円
●小学生/250円
●新得町民/500円
※幼児無料
※入浴券は券売機にてご購入ください。
【泉質】
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
トムラウシ温泉 東大雪荘
電話番号 0156-65-3021 ※電話受付 8:00~21:00
住所 新得町屈足トムラウシ
【日帰り温泉受付】
13:00~20:00(最終受付 19:30)
※自然現象対策として一部の浴場を休止する場合があります。
定休日 無休 ※不定期でメンテナンス休館日あり
【鹿追町】然別峡 かんの温泉
大雪の山奥で滾々と湧く、湯の恵みを全身で味わう
然別湖へと続く道との分岐点を左に進み、沢沿いに車を走らせることおよそ20分。深い木々の中を進むことに不安を覚え始めた頃、山間に見えてくる建物が「然別峡かんの温泉」だ。
携帯電話の電波も届かない十勝屈指の秘湯、始まりは明治時代まで遡る。2008年に一度閉業するものの2014年に営業を再開。登山シーズンには全国各地の登山家がお湯を求めてやってくる人気の湯宿だ。
13の源泉を利用しつくられた11の湯船は、すべて源泉かけ流しで、加温・加水は一切なしという潔さ。
新鮮なお湯は熱めの温度ながらスッと肌に馴染み、じんわりと身体を包み込んでくれる。忙しない日々から離れ、ひっそり深呼吸するのにこれ以上の場所はないだろう。
【入浴料金】
●大人/650円
●中学生/300円
●小学生/200円
※幼児無料
※貸切露天風呂「幾稲鳴滝の湯」は別途1,000円(1日2組限定)
【泉質】
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
然別峡 かんの温泉
電話番号
050-5319-4068(日帰専用)
050-5319-6223(宿泊専用)
住所 鹿追町字然別国有林145林班
【日帰り温泉受付】
12:00~17:00(閉館17:30)
※イコロボッカの湯(宿泊棟)~14:30まで
※幾稲鳴滝の湯(貸切露天風呂)~14:00まで
定休日 火曜
※掲載内容は2022年6月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。