【老舗の暖簾をくぐる②】創業64年『ラーメン・餃子 北京』

十勝で50年以上の歴史を刻むラーメン店。地元民が通い続ける理由は、飽きの来ない味わいと店主の人柄にあった。第2回目は、今年で創業64年となる帯広市の「ラーメン・餃子 北京」を訪ねた。

いつ来ても変わらない、手作りの味を求めて

住宅街に佇む「北京」は今年で64周年。引き戸をガラッと開けると、店主の吉川修次さんが出迎えてくれた。店内にはどこかほっとするような、懐かしい雰囲気が漂っている。

創業は1958年。当時藤丸の近くで営まれていた餃子専門店が前身だ。そこで働いていた吉川さんの母親が、1972年にお店を引き継ぎ独立。同時に西1条10丁目のアポロビルに移転し、ラーメンも提供し始めた。そこで17年間営業したのち、現在の場所に移転する。

そんな北京の定番メニューは餃子セット。ラーメンにも餃子にも共通しているのは、野菜の甘みを活かした優しい味わい。老若男女問わず多くの常連に愛されてきた。

「最近では、昔来ていたお子さんが大人になって、自分の子どもを連れて食べに来てくれることも。長くやってきたんだなあと実感します。」とはにかむ吉川さん。北京の味を求めるお客さんがいるからこそ、今の味を守り続けたいと話す。地元の人に脈々と親しまれてきた北京は、今日も変わらない味を提供している。

「餃子セット」(醤油・塩 900円、味噌 950円)。玉ねぎや白菜、にんじん、しょうがなどを入れて煮込んだスープは、野菜の旨みと甘みがたっぷり。味噌も玉ねぎやにんじんを練り込んだ自家製にこだわった。餃子の餡はひき肉と玉ねぎのみを使用。自家製の食べるラー油を付けて食べるのがおすすめ。

ラーメン・餃子 北京
電話番号 0155-33-6529
住所 帯広市西18条南4丁目29-7 
営業時間

11:00~15:00(L.O.14:50)
※餃子の電話注文 15:00~20:30
定休日 火曜