石崎 
昭和25年に発足し、現在22名で活動している帯広三条高等学校合唱部。
2023年10月に香川県で開催された「全日本合唱コンクール」では金賞を受賞し、準優勝にあたる特別賞・香川県知事賞、全日本合唱連盟理事長賞（指揮者賞）も受賞しました。
目覚ましい活躍を続ける合唱部の皆さんにお話を伺いました。
声作り＝身体作り
スポーツの前に準備運動をするように、良い声のためには喉だけではなく身体全体のウォーミングアップが欠かせません。
歌う前に、丁寧に準備運動をしていきます。
初心者から全国を目指すというレベルの高さ
長らく合唱の技術面を指導する顧問の豊田端吾さんは「4月に入った新入生が半年後には全国の舞台に立っている、信じられない状況だよね」と話します。
部員の99％は合唱初心者だというのですから、驚きです。華々しい成績の裏には、とてつもない努力を重ねています。
短期間で完成度を高めるには、毎日の練習をなんとなくこなすのではなく「浸透させる」必要があると言います。
そのため、1曲の1小節をひたすら繰り返して1日が終わることもしばしば…。
細かく、確実に音を合わせていくことで、人を感動させる美しいハーモニーを生み出しています。
「この練習に耐えられるあの子たちは、本当に凄い」と感心した様子の豊田さん。
部の雰囲気は、和気あいあいとしながらも立てた目標に向かって突き進む強さがある、と教えてくれました。
みなさんの支えがあってこそ
部長の佐々木万栞（ましお）さん（写真中央）、副部長の馬場水月（みつき）さん（写真左）、学生指揮者・パートリーダーの山崎栞名（かんな）さん（写真右）に、
お話を伺いました。
Q1.合唱部に入ったきっかけは何ですか？
佐々木さん（以下、佐）：元々歌うのが好きでした。体験入部でミニコンサートを見たときに「なんて綺麗な声なんだ！」と感動。
そのあとにお話を聴いた際、先輩方が優しく教えてくださり楽しそう！と思ったからです。
馬場さん（以下、馬）：高校に入るまで、帯広アドニス少年少女合唱団に入っていました。
当時のコンサートで共演したことがあり、その時から憧れだったからです！
山崎さん（以下、山）：私は小・中学生の時は運動部でした。
体験入部のときに初心者大歓迎と教えてもらい「ここだ！」と思い入部を決めました！
Q2.大変なこと・楽しいことは何ですか？
佐：”全国優勝”という1つの目標に向かって、1人ひとりの心を繋げることが難しい。みんなで励まし合っています。
楽しいのは「ここぞ」というときにピタッとハーモニーが合った時。声の出し方ひとつで変わるので、やりがいを感じます。
馬：大変だなと感じるのは、副部長として部のためにどんなことができるかアイデアを出すこと。
アルトパートなので下ハモを歌うことが多く単独で聞くと単調なのですが、ソプラノと合わさった時に楽しい！と感じます。
山：学生指揮者として、全パートを合わせるときに1人ひとりの声量や声質に合わせてバランスよくアドバイスをするのが難しい！
コンサートやコンクールで、沢山の人に長くて大きい拍手をもらったとき「お客さんの心に届いたんだ」と嬉しくなります。
Q3.歌う前のルーティーンはありますか？
佐：部全体で、という感じですが歌う前の体操・柔軟！
身体が楽器なので、リラックスすることが1番大事です。
馬：大会前に、普段書いている個人練習ノートや楽譜に書いている表現を見返して「これだけ頑張ったんだから」と自信を持つ！
あとは、部員のみんなとグータッチしたり背中を叩き合います！
山：運動部時代の名残かもしれませんが、緊張したらジャンプ！
顔をマッサージしたり深呼吸します。
Q4.では最後に、3月にある定期演奏会に向けて意気込みをお願いします！
佐：本当に、みなさんの支えがあってこその合唱部です。
「みなさんのおかげなんです！」という気持ちを込め、歌で感謝を伝えます！！
馬：遠征が多いのですが、いつも家族や友人、地域の皆さんのサポートのおかげで頑張れています。
また、3年生の先輩方が引退して初めて1・2年で歌うので、伝統を引き継ぐ気持ちで歌います。
山：毎年聴きに来てくれる方々に「今年も来てよかった」と言ってもらえるよう、
伝統はもちろん私たちの色も出していきたいです。
3/24（日）に第33回定期演奏会を行います！
【イベント内容】
今年度は全日本合唱コンクール全国大会金賞・香川県知事賞受賞の記念コンサート。
全4部構成ですべての年代の方々に楽しんでいただけるプログラムをご用意しています！
【日時】
2024年3月24日（日）
開場17:30、開演18:00
【場所】
帯広市民文化ホール 大ホール
（帯広市西5条南11丁目48-2）
【料金】
前売・当日：500円（未就学児の入場はご遠慮ください）
【お問い合わせ】
帯広三条高等学校（0155-37-5501／森）