【育児のことで悩んだら】子育てパパ・ママのお悩み相談所!

子育てに悩みはつきもの。赤ちゃん時代、保育園や幼稚園入園後、小中高に進んでから…と成長に従って、都度新たな悩みが出てきますよね。
そこで、月刊しゅん読者の皆様からお悩みを募集しました。「同じことで悩んでいる人がいる」「なるほど。そんな風に考えればいいんだ」等々、子育てパパ・ママの一助になることを願って。

\答えてくれたのはこの方/
今村 江穂さん
「認定NPO法人子どもと文化のひろば ぷれいおん・とかち」理事長。子どものあそびや体験活動、子育て支援等、赤ちゃんから祖父母世代まで、多世代で子育ち・親育ちができる場づくりに取り組んでいます。3児の子育て経験あり。

乳幼児・小学生編

ワンオペ育児に限界!

パパの仕事が忙しく、実家も離れています。現在働いていない私が家事・育児のすべてを引き受けるしかなく、ワンオペ育児状態。気持ちも身体ももう限界です…。(6ヵ月、3歳男児のママ)

「子どもを一人育てるのに村ひとつ必要だ」というアフリカのことわざがあります。人の子育ては親だけではできない、たくさんの目と手が必要だという例えです。質問者がたった一人で二人のお子さんの子育てに日々奮闘して、「もう限界」と言わざるを得ない状況は、一刻も早く変えていかなければなりません。まずは、ご自身が「一人で頑張らなくていい」「子育ては地域のみんなで」というマインドに切り替えましょう。「人に迷惑をかけられない」ではなく、身近に頼れる人を見つけて「困ったときはお互いさま」の関係を結べるように一歩踏み出してみてください。同じように子育てをしている仲間を見つけて、時には助けてもらい、時には自分も誰かの力になるという経験が親としての成長を促してくれます。

娘がパパを嫌がります

2歳の娘を抱っこしようとすると「パパきらい。ママがいい!」と泣き叫びます。ママはイライラしていることが多く、私は優しいパパのつもりですが…。(2歳女子のパパ)

まだ2歳なので、めげずにいつも通り優しく接していれば、時期が来たら自然とパパのところにも来てくれるようになると思いますよ。むしろ、ママがいつもイライラしていることも心配ですよね。今は娘さんよりもママのサポート(話を聴いてあげたり、家事の担当を増やしたり)に注力してみるといいかもしれませんね。そうすればママのイライラも解消され、娘さんもパパに対して心理的な安心感を抱くようになるでしょう。

習いごとをさせられない

夫婦ともにフルタイム勤務なので、送り迎えが難しくて。得意や好きを伸ばしてあげたいのに、習い事をさせてあげられない罪悪感が…。(4歳、小2のママ)

今、未来が予測不能な時代に入り、「教わる」のではなく、自ら進んで学びを深める「探究的な学び」の力が注目されています。お子さんの年齢では、さまざまな体験をしながら五感を働かせ、「体験知」を増やしていくことがとても大切な時期。習い事に焦らず、保育所や学校、地域の活動など、日常生活の中で子どもの興味関心に応じて幅広く体験できる機会を大切にして欲しいです。ヨーロッパには「早く熟せば早く腐る」ということわざもあるようですよ。

ママ友と距離を置きたい

子ども同士が仲良しの幼稚園ママ友。いつも他のママの悪口を言うので、一緒にいるのが苦痛です。子ども同士の関係に影響しそうで距離が取れずにいます(5歳女子のママ)

子どものお友だち関係を優先するために、苦痛に耐えていらっしゃるようですね。相手にとっても“大切なママ友”だという意識があるようでしたら、「他人の悪口を耳にするのは不快だ」ということを、やんわり伝えてみてはいかがでしょう。あるいは、娘さんに本心を伝え、あなたの立場を話してみるのもいいかも。5歳といえども決して未熟な存在ではありません。信頼してもらえることで、一緒に考えられる立派なパートナーになるかもしれません。

中学生・高校生編

受験に失敗し落ち込む息子

高校受験に失敗し、本人としては不本意な高校に進学しました。「行きたくない」と毎日ため息ばかりで母親も一緒に落ち込んでいます。何とか気持ちを切り替えさせたいです(高1男子のパパ)

そもそも高校で学ぶことの意味は何でしょう。志望校に入ることは最終目的ではありません。どんな人生を送り、どう生きていくか、考えさせるための道の途中です。まずは、そのことに気づかせてあげて欲しいです。その上で、興味関心や将来の自立に向かって身に着けたい力など、漠然とでも自分事として掘り下げていく必要があります。学校は、本来単なる知識の習得の場ではなく、「自分なりの解」を見つけて人との関係の結び方を学ぶところ。「どうしたいの?」「何か手伝えることはない?」「いつもあなたのことを応援している」というメッセージを伝えながら、息子さんが自分を見つめ、自己決定できるように寄り添ってあげるといいですね。何度でも失敗を糧に這い上がれる、「逆境力」を養えるチャンス、とポジティブに捉えなおしてみませんか?

SNSとの付き合い方が心配

お友達とのやりとりはSNS。InstagramやTwitterもやっている様子。知らない人とも繋がれるし、不安ばかりです。他の親御さんはこっそりスマホチェックしているのかな。どう注意したらよいでしょう。(中3女子のママ)

スマホを買い与えたときに、親子で使い方のルールを話し合い、確認しましたか? 今や、中学生の8割がスマホを所持している現状ですが、ルールなしに渡してしまうのは、運転免許を持たずに運転させているようなもの。大事故や、大けがになりかねない危険性を容認していませんか? 大切なお子さんの命や人生を守るために、今一度親子でルールを確認することが大切です。契約者は親ですから、親の責任の下管理するという前提を共有してください。

女子グループでのもめごと

女子グループでいざこざがあったようで、学校から戻ると部屋で一人で泣いています。親には何も教えてくれず、学校に電話すべきか、どこまで介入するべきか迷っています。(中2女子のママ)

思春期は、自分でも自身のことを捉え切れない時期なので、対人関係で揺れ動きやすいものです。何度も壁にぶつかりながら、人との距離を学び、接し方を身に着けて大人になっていくのではないでしょうか。親としてできることは、「何か力になれることはある?」「あなたのことを応援しているよ」というメッセージを伝えることだけです。学校、信頼できる先生と情報を共有しながら、一緒に様子を見守ることも解決方法になるかもしれません。

息子に彼女ができました

息子は内緒のつもりですが、最近彼女ができました。帰りが遅くなることが増え、彼女側のことも考えると、付き合い方をちゃんと話したい。でも、うまく切り出せないでいます(高3男子のママ)

「相手を思いやり、人として高め合えるような交際をして欲しい」というような親の思いや願いを上手に伝えられるかどうか、難しい年頃ですね。ああしなさい、こうしなさいの指示や命令ではなく、「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」という対話ができる親子関係ができたらステキですね。この問題に限らず、子どもにとって受け入れやすい本や漫画、映画などを介して親の思いを伝えるという方法もお勧めです。

ぷれいおん・とかちに遊びに行こう!

◆プレイセンターにじっこ
【対象】未就学児(0歳~就学前)の親子
【日時】毎週水・金曜

◆赤ちゃんの日
【対象】マタニティさん、0歳児の親子
【日時】毎月2回(10:30~12:00) ※9月の開催は9/26

認定NPO法人 子どもと文化のひろば
ぷれいおん・とかち
電話番号 0155-36-0560
住所 帯広市西20条南5丁目18-2 
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