【十勝・広尾町からお届け!】ヴィヒタって知ってる?

空前のサウナブーム! “ととのう”や“ロウリュ”という言葉はよく聞きますが、「ヴィヒタ」という存在はご存じですか? 

サウナの本場フィンランド発祥のサウナアイテムのひとつ。広尾町でヴィヒタを作り始めて5年目の大森ガーデンさんにお話を伺いました。

※写真はジャパニーズオーク(ミズナラ)。

●ヴィヒタとは…?
本場フィンランドでは、白樺の小枝を束ねたものを「ヴィヒタ」と呼び、神聖なサウナの象徴とされています。

ロウリュで火照った身体をヴィヒタで軽く叩くのはロシアのサウナ文化。葉の清涼な香りと豊富なミネラル分、刺激により血の巡りが良くなり、身体の疲れが軽減します。

大森謙太郎さん

大森ガーデンで草花の苗の生産・販売に加え、ヴィヒタづくりも手掛けています。子育てに奮闘し、「最近は週1もサウナに行けていない」と苦笑い。

【癒やしてくれたサウナに恩返しを】

温度・湿度管理を徹底しているヴィヒタの乾燥室。

全国的にブームのサウナ。広尾町には、サウナアイテムのひとつ「ヴィヒタ」を作っている大森ガーデンがあります。2代目の大森謙太郎さんは、交通事故の後遺症と過労による体調不良で悩んでいた時期がありました。

そんな時知人に勧められたのがサウナ。血の巡りが良くなり、強張っていた身体がふっとゆるむ。この感覚に癒やされ、当時は毎日のように通っていたそう。

そのうち自分を助けてくれたサウナに恩返しがしたいと考えるようになりました。その頃、日本で入手困難だったヴィヒタの存在を知った大森さんは、サウナ文化を盛り上げようと生産を決意。2018年より生産をスタートさせました。

大森ガーデンで作っているヴィヒタは白樺とジャパニーズオークの2種類です。

ガーデン内の木々をチェーンソーでカットするところから作業が始まります。そこから枝を切り、束ねられるよう成形。作り方はインターネットなどから独学で習得し、今では年間2000個近く生産しています。

現在大森ガーデンのヴィヒタは、道内の施設を皮切りに関東・関西・九州の各地に設置してあり、通販サイトで購入も可能。

自分自身を助けてくれたサウナに感謝の念が絶えない大森さんは「ヴィヒタを作ることでサウナを楽しむ人の手助けをしたい」と話してくれました。

(写真提供:村瀬健一)

大森ガーデン
(おおもりがーでん)
電話番号 01558-5-2421
住所 広尾町紋別14線98(本社事務所) 
営業時間 9:00~16:00

HP https://omorigarden.shop-pro.jp/